泣くなチャイニーズボーイ [2017タイ旅行]

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お揃いのTシャツを着た楽しそうな兄貴達が憎らしかった!

3日目の朝、ホテルで朝食を食べていた。
すると目の前のテーブルに20代後半と4、5歳とおぼしき中国人の母息子が
やってきて座った。ビュッフェに向かった母親が運んできたのは大量の
スクランブルエッグとこれまたビュッフェのがなくなるんじゃないかと思える
ほどの大量のスイカ。そして息子の皿にスクランブルエッグを取り分け始めた。
それを無表情にじっと眺める息子。その光景があまりにもシュールで僕の心を打ち、
観察体制に入った。

取り分け終わった母親が冷たく食べるよう促す。
子供は大っ嫌いなものを無理やり食べさせられているときの露骨な表情を
浮かべながら、いやいや一口口に運ぶ。そしてくねくねとうねりながら、スプーンで
皿をこねくり回し始める。
テーブルには大量のスクランブルエッグ以外にビュッフェのが一掃されたん
じゃないかと思われるぐらいのこれまた大量のスイカが置かれている。
母親はひとしきり電話で話し終えた後、ほとんど食べていない息子を叱りつける。
寂しそうな表情でじっと聞いている息子。そしてあごをテーブルに乗せ再び皿をこねくり回す。

しばらくすると、ホテルで知り合ったのか中国系の同い年くらいの小太り少女が
スキップでやってきて入り口でサンタにもらったチュッパチャップスを坊やと
見せ合いっこしてる。このとき坊やの顔に初めて笑顔が浮かんだ。
少女が去ると皿が減ってない息子を叱り始めた。そして立ち上がりかなり大きな声で
罵倒すると息子の尻をつねった。そしてあなたは最後まで食べてなさいみたいな
言葉を残して一人行ってしまった。すると一人残された坊やが泣き出し、出口に向かおう
とすると途中に先ほどの小太り少女のテーブルがあり、少女に付き添われて元のテーブル
に戻ってきた。

その小太り少女が優しく声をかける。すると先ほど出て行った母親が外のドアから
自分達のテーブルの前に来て中に入ろうとする。そしてドアの鍵を少女に開けさせ
ようとする。少女が鍵を開けようとするが、開かないと見るやふたたびレストランに
戻ってくるや否や大声で息子を叱りつけ息子の手を掴んで引っ張って行こうとする。
すると息子はますますパニックになり大きな声で泣き叫ぶ。それを見かねた先ほどの
小太り少女の母親が声をかけると中国語でその母親に反論して黙らせてしまった。
そして子供を引きづるようにして出て行ってしまった。

自分が見る限り子供に非があるようには全く見えなかった。
母親の押し付け、エゴが勝手に炸裂して子供を不幸にしているのが見たものの全てだった。
このチャイニーズボーイが大きくなって性格がひん曲がらないことを真剣に祈ったよ。
泣くなチャイニーズボーイ。

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