LAの高速を見ながら聴くラリーカールトン [2016 USA Puerto Ricoの旅]
デザートヒルズ プレミアムアウトレットを出るとそのままLAに向かった。
目的地は今夜の宿があるWestwood近く。
Freeway405号線とサンセットブールバードが交差するあたりに立つ
Hotel Angeleno (ホテルアンジェリーノ)だ。
右上手にはゲッティーミュージアムが見え、405号線の反対側はUCLAロサンゼルス校
という好立地にあり、サンタモニカの海岸までもすぐ。
ホテルはいわゆるブティックホテル。
インテリアにこだわりが見られる。
売りはなんといってもホテルから見える高速の景色だ。
夜になるとその光景が実に絵になる。
この部屋で音楽を聴きながら、夜景を肴に酒を飲みたいと思う。
ふと浮かんだのは、ラリーカールトンのRoom335だった。
Room335には特別な思い入れがある。
メキシコの海辺の町に住んでいたときに、夕暮れ時のビーチでよく聞いた。
確かCDプレーヤーで聴いていたと思う。
(あのCDプレーヤーどこにいったんだろう?)
もともとは親友の家で初めて聴いて気に入った。
当時、海辺の町に引っ越して仕事をスタートさせたばかりで、
それがうまくいかずもんもんとする日々を送っていた。
その嫌な気分を紛らわすために、毎日夕暮れになると浜辺に行き、この
カールトンのCDを聴いていたのだ。
だから、この曲を聴くと当時を思い出し、人生の宙ぶらりん状態にいる気分になる。
それはある意味、旅をしているときの心情に近いのかもしれない。
徐々に夜が更けてゆく。
深夜の高速はまだ眠らない。
交通量が減った高速を1台のセダンが通り抜けてゆく。
仕事を終えて家に帰るところか。
それとも、恋人との別れ話のあとか。
いろいろな人生を乗せて、深夜の高速を車が行き交う。
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